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【書評】西尾茂子著「現代物理学の父ニールス・ボーア」

デンマーク

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今回ご紹介する書籍は数々の資料・調査に基づき
カッチリした内容を届けています。それでいて暖かい。
【以下で、本稿の太字部は同書からの引用とします】

(本書ではボーアに対して)
物理学者として最も優れ、
社会人として最も賢明で善良な一人の人物が
何を考え、何を行ったかをただ、記述しよう
としたに過ぎない。と著者は語っています。

私としては1921年3月3日を起点として
本書を読まれることをお勧めします。
広く知られた1925年からの論文ラッシュで
「量子力学」は数多くの人々が確立
していった分野ですが、その少し前に
デンマークでボーアが研究所を立ち上げるのです。
そのタイミングが1921年です。
コペンハーゲン大学理論物理学研究所の開設です。
現在の研究所へのリンク

そこでシュレディンガーが疲労困憊するまで議論して
病床でボーアに更に追い込まれる様子が描かれています。
また、ボーアがラザフォードを尊敬する様子、
パウリが坊弱無人とも言える追い込みをかける様子が
ありありと描き出され、何時までも
楽しめる資料となっています。

本書では暖かい人間観察と伝え方で
夫々の物理学者を描き出しています。
たとえば(ハイゼンベルグは)ボーアから
数学的形式化より前に物理的意味を
 把握する事の重要性を学んだのです。 
ボーアの魅力、ハイゼンベルグの魅力が伝わってきます。
例えばディラックの魅力を伝えている言葉をご紹介しましょう。
「他の人の仕事に口出しする事をしたことがない。
 彼の時間を無駄に費やすのではないかといつも心配した。
 私自身の時間を費やすことは何とも思わないが
 他の人の時間を無駄にしたくない。」(そう語るディラックは)
 非常に思いやりがあって、とても学閥など作る人ではなかった。
 コペンハーゲン精神を広めなかった別格の人である。
ディラックに対して尊敬と思いやりを込めた文章だと思います。

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大栗博司【おおぐり ひろし‗1962年生まれ ~ ご存命中】

はじめに

今回、ご存命中ですが、私自身の興味が止められず
思いっきり現役の学者さんをご紹介します。
カリフォルニア工科大学の大栗博司氏です。
特に個人的な面識はありませんが
研究内容・研究室運営・期待感が圧倒的に魅力的なのです。

その研究内容

私にとって最も興味深い一面は研究内容です。大栗氏は
現代物理学での最先端だと言える「ひも理論」を研究しています。
竹内薫の「超ひも理論」を読んで、私が初めて理論を考え始めた時期には
ひも理論が10次元の視点を持っている点が面白く思えました。

相対性理論力学からが4次元までの拡張をしていった延長線上で、10次元がある
ように思えたのです。その時期はひも理論は詳しく追いかけていません。
今でも理論を語れるとは思えないほどですが、どうしても気になっていました。

その後、2023年の2月の終わりに日経新聞で改めて紹介されているのを見て
本記事の記載に至りました。この理論の紹介は外せません。

特に初学者が分かり易い言葉を使ってご紹介いたします。
今も進んでいる物理学が伝われば幸いです。

日経記事ではカリフォルニア工科大学のジョン·シュワルツらが「超弦理論」で1984年に大きな成果を上げた時期に、大栗氏が「米国から3ヶ月遅れの船便で届く論文を心待ちにし、むさぼるように読んで魅了されました」と伝えています。カッコ内は大栗氏の言葉でしょう。ご自身の関心を拡げたわけです。新しい情報に食らいつくことは大事です!
【新聞からの引用部分は太字にしています(以下同様)】

その後、大栗氏は東京大学に進み理論を極めていきます。大栗氏は語ります。「理論物理学者には実際に密接に関わって新現象や新粒子を見つけるタイプと、長い目で見て理論的枠組みや普遍的な数学的手法を開発するタイプが居ます。僕は後者の方です。」 そして、量子力学と相対性理論を合わせて考える究極の統一理論の考えだします。具体的には重力を量子力学に取り組んでいこうと考え、宇宙誕生のメカニズムを踏まえて、大栗氏は紐理論の研究を進めるのです。

大栗氏の華麗な足跡

大栗氏は京都大学でマスターをとり、東京大学でドクターをとります。
その後、プリンストン、シカゴ大、京都大UCBなどを経て
カリフォルニア工科大学で教鞭をとっています。
シカゴ大学で大栗氏を誘ったのは40歳も年が離れた南部陽一郎でした。

(カリフォルニア工科大学では今でも教えています)また、
パリ第六大学で客員成就をされていた時期もあったそうです。
科学史の舞台となった場所が次々出てくるのです。

その研究室での活動は活発で現在でも各国から
研究者を受け入れて議論を進めています。
カリフォルニア工科大学内で
ご自身のブログも開設されていて
数年前まではブログも頻繁に更新していたようです。
大栗氏は語っています。

「超弦理論が究極の理論として正しい解であるかは分からない。しかしこれまでに試された理論の中では最良である。」と考えは変わらなかった。「不易流行という言葉があります。」。

『不易(本質的)なものを目指して「統一理論(重力と量子力学の統合)」の世界に至る為に、超弦理論という「流行」へ飛び込んだ』と大栗氏は述べています。もっとも正しいと思える道を突き進んでいるのです。

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書評まとめ【物理の教科書というよりも物理学者に対する書籍をご紹介してます】

以下、順不同で科学史を考える参考書籍をご紹介します。

もちろん私が読んで「面白かった」、「おすすめです」と思える

本だけをご紹介していきますのでご参考にして下さい。

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朝永振一郎「鏡の中の物理学」私の書評

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太田浩一「哲学者たり理学者たり:物理学者のいた街」

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太田浩一「ほかほかのパン:物理学者のいた街」私の書評

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太田浩一「ガチョウ娘に花束を:物理学者のいた街」私の書評

【スポンサーリンク】
・太田浩一「それでも人生は美しい:物理学者のいた街」

【スポンサーリンク】
藤森茂「ロバート・オッペンハイマー」私の書評

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西尾茂子著「現代物理学の父ニールス・ボーア」私の書評

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渡辺正著「アインシュタイン回顧録」(私の書評)

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【Topics】3/28更新・Indexされない実例|本サイトで2022年度からは問題点としてます

こんにちはコウジです!
「Indexされない」の原稿を改定します。

SNSは戦略的に使っていきます。そして記述に誤解を生む表現がないかを
チェックし続けてます。ご意見・関連投稿は歓迎します。
【以下改訂した原稿です】

【↑ Credit; Pixabay ↑】

本稿はメモです(Noindexは問題です)

明文化できていなかった問題

以前から気になっていて明文化できていなかった問題です。

Googleサーチ・コンソールに対して検索リクエストをした際に

「URL が Google に登録されていません」というメッセージが出て

その後、数か月後にリクエストをしてもやはり同じメッセージ

が出てしまう問題です。私は2020年10月ごろから当サイトを運営していて

ドメインパワーも、そこそこ上がってきているので、今の私が

リクエストを受け付けてもらえないのなら、最近ブログを立ち上げた

人たちは尚更、この問題に問題を感じているのではないかと予想されます。

そんな関心からの記録です。

問題は文字数でしょうか。話題なのでしょうか。

具体的なIndexされないページの例

以下に当該メッセージの出た例を記載していき、

何か共通点・法則性が出てきたら纏め直して対応案を作ります。

オレンジに色を変えた部分は改善が出来ています。

ただ、結果的に「インデックスされている」という意味で問題解決

しているだけで「何が悪くてインデックスされないか」という

問題の本質が解決できていません。

デモクリトス・2022/3/22にGoogleへ再依頼⇒4/30にOK
コペルニクス・2022/4/30にGoogleへ再依頼⇒10/15にOK
デカルト・2022/10/15にGoogleへ再依頼⇒10/15にOK
アイザック・バロー・2022/04/01にGoogleへ再依頼⇒10/18にOK
ベルヌーィ・2022/04/06にGoogleへ再依頼⇒10/24にOK
エルステッド・2022/4/19にGoogleへ再依頼⇒11/15にOK
フーコー・2022/4/30にGoogleへ再依頼⇒11/18にOK
メイデンホール・2022/5/10にGoogleへ再依頼⇒11/28にOK
マイケルソン・2022/5/16にGoogleへ再依頼⇒12/3にOK
テスラ・2022/5/21にGoogkeへ再依頼⇒12/8にOK
長岡半太郎・2022/02/24にGoogleへ再依頼⇒5/28にOK
ヒルベルト・2022/06/06にGoogleへ初申請⇒12/14にOK
中村清二・2022/06/01にGoogleへ再依頼⇒12/21にOK
M・ボルン・2022/03/10にGoogleへ再依頼⇒6/10にOK
ピカール・2022/06/12にGoogleへ再依頼⇒’23/1/8にOK
フォン・ノイマン・2022/04/02にGoogleへ再依頼⇒7/3にOK
H.A.ベーテ・2022/7/6にGoogleへ再依頼⇒1/31にOK
エドワード・テラー・2022/7/8にGoogleへ再依頼⇒2/2にOK
ランダウ・2022/7/9にGoogleへ再依頼⇒2/3にOK
竹内均・2022/7/20にGoogleへ再依頼⇒2/14にOK
ムツゴロウ・2022/03/03にGoogleへ再依頼⇒8/5にOK
益川敏英・2022/04/24にGoogleへ再依頼⇒8/8にOK
ホーキング・2022/4/25にGoogleへ再依頼⇒8/9にOK

Indexされない問題の要因と今後の対策

先ず結論として
「インデックスされなくても半年くらいで大丈夫」
です。断言します。

今回のIndexされない問題は、数年来今話題になっている

「Google側のアルゴリズム対応」

が主因であると思われます。生活様式。情報習得様式が

大きく変化しているなかで、グーグルが対応に追われて、

個々のインデックスの優先順をつけて処理しているだけ、と言えます。

 

もっと言えば(Coolに考えたら)グーグルは昔と変わらないけれども

ネット社会が変わってきていて我々リクエストする側が

問題であると考えるようになってきているとも言えます。

定量的な指標として、検索リクエストしてから検索表示されるまでの時間

が明らかに定量化できる数字で、皆さんは昨今、その数字を問題視します。

私の感覚では「大まかに半年くらい待てば流石にインデックスされる」

と期待できると言えます。(上記実績から、斯様に判断)

 

状況としては直ぐに変わらないと思えるのでGoogleを超えた所で

ツイッターやコ・ワーキングスペースでの議題とするとか、

自分のブログから発信する仕組みを作るとかしていきたい

と考えています。

 

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3/26.太田浩一「ガチョウ娘に花束を」のまとめ(最終版)

休日なので書評(メモ)をまとめます。

 

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(以下24行は3/15文)
P191. 1975.10.29の手紙から ∫ と d  が現れ
∫ と d が逆関係にあることが記されている。
「すなわち記号∫が次元を増やすようにdが減らす。記号∫は和を、
記号dは差を意味する。」と書いている。(ライプニッツが書いている)
P194. 「活力論争」は19世紀にエネルギー保存則の確立によって終わる。
「活力」にエネルギーという名を与えたのはヤングだ。
P206.(ヤコブとヨハンは)1699年にパリ科学アカデミー会員
に選ばれてたが喧嘩を止めること、という条件が付けられた。
P207.オイラーと過ごした1733年までがダニエルのもっとも実りある時だった。
P208. 当時大陸ではニュートン力学は受け入れられていなかった。ダニエルは
ライプニッツの微積分とニュートン力学を支持する最初の物理学者だった。
P209.ダニエルの考え方はあまりに時代の先を行き過ぎていた。
近代的な分子運動論はダニエールから一世紀以上が過ぎた1856年の
タレニーヒと翌年のクラウジウスに始まる。
P211.「固有値問題」、「固有振動」、「重ね合わせの原理」はダニエル
の発見である。
P224.ヘルムホルツは1864年にロンドンに招かれた時に
マクスウェルの家に招かれている。
P13.アインシュタインは「奇跡の年」1905年の最初の論文
「光の発生と変換に関する発見的な見方について」によって
「光量子仮説」を提唱し、量子力学建設の最初の布石を打った。
ところが若い「革命家」たちが量子力学を完成した時、
アインシュタインは
決定論に矛盾する量子力学の基本原理を認めようとしなかった。

(以下15行は3/13分)
P130.ヤングは両親から高潔…クゥエーカー教徒としての
P133.1795年にゲッティンゲン大学
P146.ディクレの最初の論文はフェルマーの最終定理
に関するものである。フェルマーの方程式
x^n+Y^n=R^n に対して
n=4に対してはフェルマーが解いていて
ディクレはn=5に対して回答を与えた。

P150. 超ひも理論でのDブレインのDはディクレに由来するわけだ。
P150. ヤコビーが伝えている事だがガウスは「整数論」
の原稿を燃やして…
P163.「(ラウエは)レントゲン線」による干渉実現象を発表した。
X線が光と同じ電磁波であること、物質が原子構造を持つ
事が証明されたのだ。
P165.超電流がラウエの発想。白い手袋
P174.ファンデルワールスは高等小学校の教育を受けただけである

(以下19行3/9分)
太田浩一の本を読み進めています。
特にエーレンファストの人生に感動してます。
以下メモ。
P70.1906年に恩師ボルツマンの自命を知り、
エーレンファストは夫人となったタティアンナ
と共に1911年に「力学における統計的観点の概念的基礎」
を出版した。
P72.1912年にエーレンファストはアインシュタインを訪ねた。
金曜日にプラハの駅に迎えに来たアインシュタインに出会い
夜も通して議論を重ね、日曜日にはアインシュタインのバイオリンと
エーレンファストのピアノでブラームスのバイオリンソナタ
を合奏した。
P75.波束の重心はニュートン方程式の意味において
波束の位置を支配する力に従う。(エーレンファストの定理)
P75.1915年にエーレンファストはアインシュタインと
ボーアを自宅に招き議論の機会を作った。そして、
1917年にソルベイ会議が開かれてアインシュタインは
「不確定性関係」に対して次々と反論を持ちかけて、
ボーアは反論を次々つぶす道具を哲学的煙雲の中から
必ず探し出す。

(以下34行は3/8分)
太田浩一の「ガチョウ娘に花束を」を読んでます。
夫々の科学者のお墓を訪ねるショートショートですが
しっかりした下調べと知見と現地調査に基づいています。
個別にメモを残します。
P8.アインシュタインは「スピノザのエチカへ寄せて」
という詩の中で
「僕があの高貴な人をどれほど愛しているか
言葉では言い尽くせないまでに。
だが僕はあの人が孤立していることを懼れる
輝く聖なる光と共に」
P11.アインシュタインは「存在するものの合法的調和の中に現れる
スピノザの神を信じる。」
P24.ヘルツ「回転体球の誘導について」で学位をとる
P28.ヘルツは1887年5月27日に論文
「紫外線の電気放電に対する効果について」
で光電効果に対する研究を始めた。
P29.ヘルツは1894年に敗血症で36歳で亡くなった。
「力学原理」で力学から力の概念を消去して、
時間・空間・質量のみを用いて公理と演繹の数学体系を作った。
ボルツマンは一週間、この本に没頭した。
妻にあてた手紙で思わず「愛しいヘルツ」と書いてしまった
とのことである。(ドイツ語で「愛する人」は
HertzではなくHerzである。
P30.レナールトはナチ物理学者
P39.ローレンツの偉大な業績は電子論である。(中略)
マクスウェルの理論では電荷の意味がはっきりしなかった。
マクスウェルは誘電体であるエーテルが分極する事によって
電荷が生じると考えた。
P44.マイケルソンモーレの1887年の実験でエーテル仮説が否定された。
P55.レントゲンは「ドイツの大学教授の良き伝統に従って、
その発見や発明は人類に所属するものであり、それらは
特許とか、ランセンスとか、契約とか、あるいはある特定の
団体に管理されるべきではない、というのが私の意見です。」

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【トピックス】記事の相互リンクに対して|人のつながりの大事さを伝えます

本記事はブログを運営する上で記載するべき事柄の整理です。
ご関心のない方は読み飛ばしていただいて結構ですが、
ご意見やご要望を頂けたら幸いです。

さて本題。
ブログ内リンクは時代別の物理学者ご紹介を中心に考えます。

自分が研究をしていた時代の原体験を大事にして
夫々の物理学者の足跡を考えていきます。
私だったらどう考えるのだろう?といった風に考えるのではなく
出来るだけ客観的に業績をご紹介する事を目指します。

ただし、読者諸氏が前向きになれる言葉は盛り込みます。
考え方の強制は絶対にしたくありません。

夫々の人物を起点に関連人物へリンクを貼っていく計画です。

アインシュタインのようなタイプの学者でも、
ローレンツやエレンファストと影響を与えあいます。
また、マッハ哲学の影響もご紹介していきたいのです。
そして従軍中のシュヴァルツシルトの論文を世に送り、
評価されていなかったド・ブロイを絶賛したのです。
実のところ、アインシュタインは多くの人と繋がっていて
前向きに物理を押し進めています。
そんな面をご紹介して生きたと思います。

また、引用に対してですが、私は今まで
引用は知財を乱用する気がして控えていました。
今の私の考えでは
「出典もとを明らかにしていたら引用は問題ない」
と考えています。

それだから、例えば書評の形で
(記事を描き上げた後に)その本への引用の形で
リンクをつければブログの読者にも関心が繋がり
本の著者にも有益だと思えてきたのです。

そして、文章の最後に時代別や舞台別の関心を記載して
夫々の物理学者たちの関心・立ち位置を考え直していきます。
読者諸氏もぜひ、それぞれの国での
つながりを考え直して欲しいです。
改めて考え直してください。
そうした方針で私は考えています。

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3/22・今後の記事投稿頻度に関して【正の側面と負の側面を考えていきます】

記事投稿・改訂頻度の現実

記事を改訂する頻度に関して、
結論からいうと年に一度になっていきそうです。

無論、私が本ブログに対して愛情をかけていけるか
といった問題も含んでいる話なのです。
そうした考えだけで進めると興味はどんどん膨らんで
話を纏める為に時間を兼ねけなければいけない筈です。

ところが、私は悲しいサラリーマン。
他のサラリーマンよりもよりも休みを取りやすい部署
ではありますが、自宅で使える時間は限られています。

そうした半面で、改訂したい内容は増えていきます。
とある物理学者の人生を見返した時に、
調べれば調べる程に①「残した仕事の関りと」
②「私自身が深めていく理解」がある為に
関連した投稿はどんどん増えていくしかないのです。

投稿頻度を左右する詳細

ここで、問題を整理してみます。簡単化の為に
正の側面と負の側面を考えてみます。

投稿が増やせない事情

・一年は365日しかない
・私は子育てをしていて会社に通勤している
・通勤時や会社での隙間活動ではメモも取りにくい

投稿・改訂を充実させた方が良い事情

・分野や主人公の隣人を考えたら7人程度の追加紹介は続けていく
・関連文献やトピックスを出来るだけ紹介していく
・ページ内リンクを出来るだけ整理してサイト訪問者へ親切にする

以上、色々考えたら今の半年ごとの更新は難しいので
一年ごとの更新としていきます。特に国ごとや研究機関ごとで
問題を整理し直す機会は重要ですし、日常的に生じてくる
トピック的な紹介は全てのブログで大事な世界だと思えます。

今後ともよろしくお願いいたします。

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【書評|朝永振一郎著】鏡の中の物理学

古い本を読み返してみました。特に量子力学を学び始めた読者が波動関数の意味を考え直す際に有効です。オススメします。

本書は3編のエッセイからなりますが、特に最後の「光子の裁判」が面白いです。

ネタバレになるのでオチは語りません。ダブルスリットの実験と
波動関数の把握について、初学者は得るものがある筈です。

色々な論文を読みながら、作中での「光子の裁判」
を思い出してみてください。現実世界での光子さんと、
量子の世界での光子さんを何度も比べて考えてみて下さい。

数式は一切出てきませんが、最後に枠組みを連想させる人物が登場します。
【シュレディンガー登場ではないです。】

優れたモデルとして読んでみてください。オススメです。

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今後の更新方針について【①TOPICで個別人物②固定記事③投稿記事を拡充】

人物第一

先ず本稿はあくまで、このブログに対しての方針ですので
ご関心のない方は読み飛ばしてください。そんな内容です。
定期購読者の方に対してのメッセージなのです。
【ご意見を頂ければ幸いです。】
本稿は本ブログの今後の進め方を出来るだけ明確にしたい
という目的のもとに書いていきます。主題は「人物」です。

私にとって更新は目的へのステップです。
具体的には
「科学史を通じて考える事の楽しさを伝え、
少しでも各人の理解を進める手助けをして、
私自身も物理の理解を深めたい」 のです。

そんな私が愛すべき物理学者達を出来るだけ
本人に近い形で伝えていきたいと思っている
のです。人物の記載中心で地道に進めます。
そうした観点での投稿です。

固定記事の定期更新

忘れてはいけないと考えていることは
今まで伝えてきた記事の更新です。

書きっぱなしにするのではなくて内容を吟味し直す
作業を続ける事によって、色々なタイミングでの
視点から文章を見直し、補足できる内容がないか
考えていきます。

Topic記事を投稿に関連

上記の固定記事を考えてみたら、(私の観点で考えたら)
未来永劫にも更新を続ける機会を持ちたいと思います。
私が他界したらブログ自体は姪っ子か娘にあげます。

個別の物理学者に対して何時も知識をリフレッシュして
新しい情報を追加していきたいのです。その為には期毎の、
あるいは半年毎の更新が望ましいと思いつつ今に至ります。

最近読んだ本の中でエーレンファストが死の数日前に
涙ながらにディラックに語りかける場面がありました。
そうした小さな感情の場面を残す手立てが欲しいです。

また、関連事項、関連人物がどんどん出てきてくる事態は
嬉しいと言えば嬉しい状況なので盛り込みたいです。

そこで、Topic記事や書評記事を個別人物にリンクさせて
いこうと考えました。色々な記事は全て個別人物の更新時に
あわせて更新します。

具体的な更新計画

最後に(予告編的として)今後の計画を明示します。

3/20・今後の更新方針について(TOPICを個別人物に対応)
3/21・イギリス関係のリンク更新
3/22・記事の更新頻度に関して
3/23・オランダ関係のリンク更新
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3/29・舞台別のご紹介の更新
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3/31・時代順のご紹介更新

4月以降は時代別の更新再開です。

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【書評】太田浩一の「ガチョウ娘に花束を」を読んでみましょう。良書ですよ。

太田浩一の「ガチョウ娘に花束を」

夫々の科学者のお墓を訪ねるショートショートですが

しっかりした下調べと知見と現地調査に基づいています。

本書はシリーズ物の3冊目。特に興味を覚えた点は2点。

①アインシュタインとスピノザ

アインシュタインは「スピノザのエチカへ寄せて」

という詩の中で書き記しています。

「僕があの高貴な人をどれほど愛しているか

言葉では言い尽くせないまでに。

だが僕はあの人が孤立していることを懼れる

輝く聖なる光と共に」

アインシュタインは「存在するものの合法的調和の中に現れる

スピノザの神を信じる。」と発言したりボルンとの書簡の中で

「神はサイコロを振り給わなん」と述べていますが

アインシュタインの神に対する意識を追いかけると面白いと思えます。

②ヘルツの業績について

ヘルツは「回転体球の誘導について」で学位を得ています。

その後、

1887年5月27日に論文

「紫外線の電気放電に対する効果について」

で光電効果に対する研究を始めた。

1894年に敗血症で36歳で亡くなった。

「力学原理」で力学から力の概念を消去して、

時間・空間・質量のみを用いて公理と演繹の数学体系を作った。

ボルツマンは一週間、この本に没頭した。

妻にあてた手紙で思わず「愛しいヘルツ」と書いてしまった

とのことである。(ドイツ語で「愛する人」は

HertzではなくHerzである。

以上、美しい文は心を洗い貴方を成長させていきます。
是非読んでみて下さい。アマゾンでお試し読みをするだけでも
貴方の人生が変わると思います。お勧めです。

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2023/03/18_初稿投稿
2024/11/10‗改訂投稿


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