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【Topics】量子コンピューターの原理における回路量子電磁力学(特に超伝導共振器)

(写真は従来の基盤の写真です)

理研の中村泰信さんの論文から

最近、中村さんに大変注目していて、そこから話を始めます。
特に最近稼働を始めた量子コンピューターを勉強している中で
私が今まで分かりづらかった情報読み出し機構について
明快に2021年の論文で解説をしています。

ジョセフソン接合

ユーチューブで公開されていますが、
理化学研究所導入の量子コンピュータでは
「100nm~200nmのジョセフソン接合」
を使い量子ビットの回路を作り上げています。

ジョセフソン接合は具体的に超伝導体(例えばAL)
で絶縁体(例えばAL2O3)を挟みます。これを使い
従来型の回路であるLC共鳴回路を発展させていく
事が出来ます。いわば超電導状態で働くLC回路です。
【以下、応用物理‐第90巻より引用(太字部)】

超伝導体と超伝導体の間のトンネル接合であるジョセフソン
接合の寄与により,強い非線形性を導入することができる.
ジョセフソン接合は回路上で非線形なインダクタンス
として振
る舞う.

理化学研究所で導入している量子コンピュータを始めとして
世界中で今開発されているほとんど全ての量子コンピュータ
では回路量子電磁力学の考え方に基づき設計され、
コプレーナ型伝送線路、ミアンダの回路、超電導共振器
といった各種アイディアを応用しています。

超伝導共振器を使うアイディア

【以下、応用物理‐第90巻より引用(太字部)】
量子情報を非調和的な量子ビット回路に蓄えるのではなく,
超伝導共振器に蓄えようという アプローチである.
後者の利点として,ジョセフソン接合を必 要としないため,
電磁場モードが空間中に広がり表面・界面 欠陥の影響を
受けにくい 3 次元的な空洞共振器を用いるなどして,
量子ビットと比べて高い Q 値(=ω/k)すなわち長いコヒーレンス時間
を実現することが容易であることが挙げられる.加えて,
共振器中のデコヒーレンスは光子の損失によるエネルギー緩和
が支配的で位相緩和がほぼ無視できること,また調和振動子特有の
等間隔に並んだ多数のエネルギー準位によって形成される大きな
状態空間を用いた量子誤り訂正符号を実装可能 であることも利点である.
₍中略)
量子ビット状態の非破壊射影読み出し機構として,
こ の回路量子電磁力学のアイデアが使われている.すなわち,
量子ビットにそれとΔだけ離調した読み出し用共振器を結合させ,
量子ビットの状態に応じた読み出し用共振器の共鳴周波 数シフト
(分散シフト~(g^2) /Δ)を,読み出し用マイクロ波パルスの受ける
反射位相の変化として検出することによる
また、もともとの考えは
A. Wallraff, D.I. Schuster, A. Blais, L. Frunzio,
J. Majer, M.H. Devoret, S.M. Girvin, and R.J. Schoelkopf
等によって Phys. Rev. Lett. 95, 060501 (2005).にて議論
されていた内容です。中村氏がSQUIDなどと合わせて
全体像を解説してくれている中で紹介されています。
コヒーレンス時間は長いほど良くて、計算量の増加につながり
より複雑なアルゴリズムに対応した計算機を可能にします。
現状での課題は高速化(~100 ns)
・高忠
実度化(>99 %)・周波数多重化(~10ビット)。
(論文中引用55へ,論文中引用56へ).
また、関心のある表現として
「波長オーダで空間的に分布した相互作用が存在する場合」
を考えています。すなわち、波長オーダーをもった波動関数
が存在し、それが巨大原子として存在するのです。
「光と相互作用する超電導回路内での」作用です。
私はこの考えに教えられ、今まで見てきたユーチューブなどでの
量子コンピュータ基盤のパターンが納得出来るようになりました。
共振側の回路でのコヒーレント時間が確保できれば
実用上、量子コンピューターの計算が進められます。
コヒーレンス時間とは量子コンピュータを考えるうえで
非常に大事な概念で、量子的に考察した時の性能指標
と言えます。それはおおよそ0.1ナノ秒程度の
時間を目安に考えて下さい。この時間が
量子コンピュータでの計算では重要となります。
また
コヒーレント時間を私は
「(電源ではなく)情報に対するトランスミッター」といった
イメージで超伝導共振器を考えています。
超伝導共振器に情報を蓄えるのです。
共振を始めた時点で古典力学的な振り子運動がイメージ出来て
離散的な2準位系で|0>|1>という2つの状態(ケット)
が共振していくのです。重ねあわされた量子ビットの完成です。
また時間を作り、
量子コンピューターについて更に考えてみる積りですが、
こうした明快な論文を出来るだけ見つけていきたいです。
時は金なり。ありがたい時間です。
他、参考論文:
東京理科大・髙柳 英明「ナノテクノロジー分野別バーチャルラボ 」

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【書評】西尾茂子著「現代物理学の父ニールス・ボーア」

デンマーク

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今回ご紹介する書籍は数々の資料・調査に基づき
カッチリした内容を届けています。それでいて暖かい。
【以下で、本稿の太字部は同書からの引用とします】

(本書ではボーアに対して)
物理学者として最も優れ、
社会人として最も賢明で善良な一人の人物が
何を考え、何を行ったかをただ、記述しよう
としたに過ぎない。と著者は語っています。

私としては1921年3月3日を起点として
本書を読まれることをお勧めします。
広く知られた1925年からの論文ラッシュで
「量子力学」は数多くの人々が確立
していった分野ですが、その少し前に
デンマークでボーアが研究所を立ち上げるのです。
そのタイミングが1921年です。
コペンハーゲン大学理論物理学研究所の開設です。
現在の研究所へのリンク

そこでシュレディンガーが疲労困憊するまで議論して
病床でボーアに更に追い込まれる様子が描かれています。
また、ボーアがラザフォードを尊敬する様子、
パウリが坊弱無人とも言える追い込みをかける様子が
ありありと描き出され、何時までも
楽しめる資料となっています。

本書では暖かい人間観察と伝え方で
夫々の物理学者を描き出しています。
たとえば(ハイゼンベルグは)ボーアから
数学的形式化より前に物理的意味を
 把握する事の重要性を学んだのです。 
ボーアの魅力、ハイゼンベルグの魅力が伝わってきます。
例えばディラックの魅力を伝えている言葉をご紹介しましょう。
「他の人の仕事に口出しする事をしたことがない。
 彼の時間を無駄に費やすのではないかといつも心配した。
 私自身の時間を費やすことは何とも思わないが
 他の人の時間を無駄にしたくない。」(そう語るディラックは)
 非常に思いやりがあって、とても学閥など作る人ではなかった。
 コペンハーゲン精神を広めなかった別格の人である。
ディラックに対して尊敬と思いやりを込めた文章だと思います。

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書評まとめ【物理の教科書というよりも物理学者に対する書籍をご紹介してます】

以下、順不同で科学史を考える参考書籍をご紹介します。

もちろん私が読んで「面白かった」、「おすすめです」と思える

本だけをご紹介していきますのでご参考にして下さい。

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朝永振一郎「鏡の中の物理学」私の書評

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太田浩一「哲学者たり理学者たり:物理学者のいた街」

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太田浩一「ほかほかのパン:物理学者のいた街」私の書評

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太田浩一「ガチョウ娘に花束を:物理学者のいた街」私の書評

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・太田浩一「それでも人生は美しい:物理学者のいた街」

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藤森茂「ロバート・オッペンハイマー」私の書評

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西尾茂子著「現代物理学の父ニールス・ボーア」私の書評

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渡辺正著「アインシュタイン回顧録」(私の書評)

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【Topics】3/28更新・Indexされない実例|本サイトで2022年度からは問題点としてます

こんにちはコウジです!
「Indexされない」の原稿を改定します。

SNSは戦略的に使っていきます。そして記述に誤解を生む表現がないかを
チェックし続けてます。ご意見・関連投稿は歓迎します。
【以下改訂した原稿です】

【↑ Credit; Pixabay ↑】

本稿はメモです(Noindexは問題です)

明文化できていなかった問題

以前から気になっていて明文化できていなかった問題です。

Googleサーチ・コンソールに対して検索リクエストをした際に

「URL が Google に登録されていません」というメッセージが出て

その後、数か月後にリクエストをしてもやはり同じメッセージ

が出てしまう問題です。私は2020年10月ごろから当サイトを運営していて

ドメインパワーも、そこそこ上がってきているので、今の私が

リクエストを受け付けてもらえないのなら、最近ブログを立ち上げた

人たちは尚更、この問題に問題を感じているのではないかと予想されます。

そんな関心からの記録です。

問題は文字数でしょうか。話題なのでしょうか。

具体的なIndexされないページの例

以下に当該メッセージの出た例を記載していき、

何か共通点・法則性が出てきたら纏め直して対応案を作ります。

オレンジに色を変えた部分は改善が出来ています。

ただ、結果的に「インデックスされている」という意味で問題解決

しているだけで「何が悪くてインデックスされないか」という

問題の本質が解決できていません。

デモクリトス・2022/3/22にGoogleへ再依頼⇒4/30にOK
コペルニクス・2022/4/30にGoogleへ再依頼⇒10/15にOK
デカルト・2022/10/15にGoogleへ再依頼⇒10/15にOK
アイザック・バロー・2022/04/01にGoogleへ再依頼⇒10/18にOK
ベルヌーィ・2022/04/06にGoogleへ再依頼⇒10/24にOK
エルステッド・2022/4/19にGoogleへ再依頼⇒11/15にOK
フーコー・2022/4/30にGoogleへ再依頼⇒11/18にOK
メイデンホール・2022/5/10にGoogleへ再依頼⇒11/28にOK
マイケルソン・2022/5/16にGoogleへ再依頼⇒12/3にOK
テスラ・2022/5/21にGoogkeへ再依頼⇒12/8にOK
長岡半太郎・2022/02/24にGoogleへ再依頼⇒5/28にOK
ヒルベルト・2022/06/06にGoogleへ初申請⇒12/14にOK
中村清二・2022/06/01にGoogleへ再依頼⇒12/21にOK
M・ボルン・2022/03/10にGoogleへ再依頼⇒6/10にOK
ピカール・2022/06/12にGoogleへ再依頼⇒’23/1/8にOK
フォン・ノイマン・2022/04/02にGoogleへ再依頼⇒7/3にOK
H.A.ベーテ・2022/7/6にGoogleへ再依頼⇒1/31にOK
エドワード・テラー・2022/7/8にGoogleへ再依頼⇒2/2にOK
ランダウ・2022/7/9にGoogleへ再依頼⇒2/3にOK
竹内均・2022/7/20にGoogleへ再依頼⇒2/14にOK
ムツゴロウ・2022/03/03にGoogleへ再依頼⇒8/5にOK
益川敏英・2022/04/24にGoogleへ再依頼⇒8/8にOK
ホーキング・2022/4/25にGoogleへ再依頼⇒8/9にOK

Indexされない問題の要因と今後の対策

先ず結論として
「インデックスされなくても半年くらいで大丈夫」
です。断言します。

今回のIndexされない問題は、数年来今話題になっている

「Google側のアルゴリズム対応」

が主因であると思われます。生活様式。情報習得様式が

大きく変化しているなかで、グーグルが対応に追われて、

個々のインデックスの優先順をつけて処理しているだけ、と言えます。

 

もっと言えば(Coolに考えたら)グーグルは昔と変わらないけれども

ネット社会が変わってきていて我々リクエストする側が

問題であると考えるようになってきているとも言えます。

定量的な指標として、検索リクエストしてから検索表示されるまでの時間

が明らかに定量化できる数字で、皆さんは昨今、その数字を問題視します。

私の感覚では「大まかに半年くらい待てば流石にインデックスされる」

と期待できると言えます。(上記実績から、斯様に判断)

 

状況としては直ぐに変わらないと思えるのでGoogleを超えた所で

ツイッターやコ・ワーキングスペースでの議題とするとか、

自分のブログから発信する仕組みを作るとかしていきたい

と考えています。

 

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3/26.太田浩一「ガチョウ娘に花束を」のまとめ(最終版)

休日なので書評(メモ)をまとめます。

 

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(以下24行は3/15文)
P191. 1975.10.29の手紙から ∫ と d  が現れ
∫ と d が逆関係にあることが記されている。
「すなわち記号∫が次元を増やすようにdが減らす。記号∫は和を、
記号dは差を意味する。」と書いている。(ライプニッツが書いている)
P194. 「活力論争」は19世紀にエネルギー保存則の確立によって終わる。
「活力」にエネルギーという名を与えたのはヤングだ。
P206.(ヤコブとヨハンは)1699年にパリ科学アカデミー会員
に選ばれてたが喧嘩を止めること、という条件が付けられた。
P207.オイラーと過ごした1733年までがダニエルのもっとも実りある時だった。
P208. 当時大陸ではニュートン力学は受け入れられていなかった。ダニエルは
ライプニッツの微積分とニュートン力学を支持する最初の物理学者だった。
P209.ダニエルの考え方はあまりに時代の先を行き過ぎていた。
近代的な分子運動論はダニエールから一世紀以上が過ぎた1856年の
タレニーヒと翌年のクラウジウスに始まる。
P211.「固有値問題」、「固有振動」、「重ね合わせの原理」はダニエル
の発見である。
P224.ヘルムホルツは1864年にロンドンに招かれた時に
マクスウェルの家に招かれている。
P13.アインシュタインは「奇跡の年」1905年の最初の論文
「光の発生と変換に関する発見的な見方について」によって
「光量子仮説」を提唱し、量子力学建設の最初の布石を打った。
ところが若い「革命家」たちが量子力学を完成した時、
アインシュタインは
決定論に矛盾する量子力学の基本原理を認めようとしなかった。

(以下15行は3/13分)
P130.ヤングは両親から高潔…クゥエーカー教徒としての
P133.1795年にゲッティンゲン大学
P146.ディクレの最初の論文はフェルマーの最終定理
に関するものである。フェルマーの方程式
x^n+Y^n=R^n に対して
n=4に対してはフェルマーが解いていて
ディクレはn=5に対して回答を与えた。

P150. 超ひも理論でのDブレインのDはディクレに由来するわけだ。
P150. ヤコビーが伝えている事だがガウスは「整数論」
の原稿を燃やして…
P163.「(ラウエは)レントゲン線」による干渉実現象を発表した。
X線が光と同じ電磁波であること、物質が原子構造を持つ
事が証明されたのだ。
P165.超電流がラウエの発想。白い手袋
P174.ファンデルワールスは高等小学校の教育を受けただけである

(以下19行3/9分)
太田浩一の本を読み進めています。
特にエーレンファストの人生に感動してます。
以下メモ。
P70.1906年に恩師ボルツマンの自命を知り、
エーレンファストは夫人となったタティアンナ
と共に1911年に「力学における統計的観点の概念的基礎」
を出版した。
P72.1912年にエーレンファストはアインシュタインを訪ねた。
金曜日にプラハの駅に迎えに来たアインシュタインに出会い
夜も通して議論を重ね、日曜日にはアインシュタインのバイオリンと
エーレンファストのピアノでブラームスのバイオリンソナタ
を合奏した。
P75.波束の重心はニュートン方程式の意味において
波束の位置を支配する力に従う。(エーレンファストの定理)
P75.1915年にエーレンファストはアインシュタインと
ボーアを自宅に招き議論の機会を作った。そして、
1917年にソルベイ会議が開かれてアインシュタインは
「不確定性関係」に対して次々と反論を持ちかけて、
ボーアは反論を次々つぶす道具を哲学的煙雲の中から
必ず探し出す。

(以下34行は3/8分)
太田浩一の「ガチョウ娘に花束を」を読んでます。
夫々の科学者のお墓を訪ねるショートショートですが
しっかりした下調べと知見と現地調査に基づいています。
個別にメモを残します。
P8.アインシュタインは「スピノザのエチカへ寄せて」
という詩の中で
「僕があの高貴な人をどれほど愛しているか
言葉では言い尽くせないまでに。
だが僕はあの人が孤立していることを懼れる
輝く聖なる光と共に」
P11.アインシュタインは「存在するものの合法的調和の中に現れる
スピノザの神を信じる。」
P24.ヘルツ「回転体球の誘導について」で学位をとる
P28.ヘルツは1887年5月27日に論文
「紫外線の電気放電に対する効果について」
で光電効果に対する研究を始めた。
P29.ヘルツは1894年に敗血症で36歳で亡くなった。
「力学原理」で力学から力の概念を消去して、
時間・空間・質量のみを用いて公理と演繹の数学体系を作った。
ボルツマンは一週間、この本に没頭した。
妻にあてた手紙で思わず「愛しいヘルツ」と書いてしまった
とのことである。(ドイツ語で「愛する人」は
HertzではなくHerzである。
P30.レナールトはナチ物理学者
P39.ローレンツの偉大な業績は電子論である。(中略)
マクスウェルの理論では電荷の意味がはっきりしなかった。
マクスウェルは誘電体であるエーテルが分極する事によって
電荷が生じると考えた。
P44.マイケルソンモーレの1887年の実験でエーテル仮説が否定された。
P55.レントゲンは「ドイツの大学教授の良き伝統に従って、
その発見や発明は人類に所属するものであり、それらは
特許とか、ランセンスとか、契約とか、あるいはある特定の
団体に管理されるべきではない、というのが私の意見です。」

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【トピックス】記事の相互リンクに対して|人のつながりの大事さを伝えます

本記事はブログを運営する上で記載するべき事柄の整理です。
ご関心のない方は読み飛ばしていただいて結構ですが、
ご意見やご要望を頂けたら幸いです。

さて本題。
ブログ内リンクは時代別の物理学者ご紹介を中心に考えます。

自分が研究をしていた時代の原体験を大事にして
夫々の物理学者の足跡を考えていきます。
私だったらどう考えるのだろう?といった風に考えるのではなく
出来るだけ客観的に業績をご紹介する事を目指します。

ただし、読者諸氏が前向きになれる言葉は盛り込みます。
考え方の強制は絶対にしたくありません。

夫々の人物を起点に関連人物へリンクを貼っていく計画です。

アインシュタインのようなタイプの学者でも、
ローレンツやエレンファストと影響を与えあいます。
また、マッハ哲学の影響もご紹介していきたいのです。
そして従軍中のシュヴァルツシルトの論文を世に送り、
評価されていなかったド・ブロイを絶賛したのです。
実のところ、アインシュタインは多くの人と繋がっていて
前向きに物理を押し進めています。
そんな面をご紹介していきたと思います。

また、引用に対してですが、私は今まで
引用は知財を乱用する気がして控えていました。
しかし、最近になって
「出典もとを明らかにしていたら引用は問題ない」
と考えています。

それだから、例えば書評の形で
(記事を描き上げた後に)その本への引用の形で
リンクをつければブログの読者にも関心が繋がり
本の著者にも有益だと思えてきたのです。

そして、文章の最後に時代別や舞台別の関心を記載して
夫々の物理学者たちの関心・立ち位置を考え直していきます。
読者諸氏もぜひ、それぞれの国での
つながりを考え直して欲しいです。
改めて考え直してください。
そうした方針で私は考えています。

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3/22・今後の記事投稿頻度に関して【正の側面と負の側面を考えていきます】

記事投稿・改訂頻度の現実

記事を改訂する頻度に関して、
結論からいうと年に一度になっていきそうです。

無論、私が本ブログに対して愛情をかけていけるか
といった問題も含んでいる話なのです。
そうした考えだけで進めると興味はどんどん膨らんで
話を纏める為に時間を兼ねけなければいけない筈です。

ところが、私は悲しいサラリーマン。
他のサラリーマンよりもよりも休みを取りやすい部署
ではありますが、自宅で使える時間は限られています。

そうした半面で、改訂したい内容は増えていきます。
とある物理学者の人生を見返した時に、
調べれば調べる程に①「残した仕事の関りと」
②「私自身が深めていく理解」がある為に
関連した投稿はどんどん増えていくしかないのです。

投稿頻度を左右する詳細

ここで、問題を整理してみます。簡単化の為に
正の側面と負の側面を考えてみます。

投稿が増やせない事情

・一年は365日しかない
・私は子育てをしていて会社に通勤している
・通勤時や会社での隙間活動ではメモも取りにくい

投稿・改訂を充実させた方が良い事情

・分野や主人公の隣人を考えたら7人程度の追加紹介は続けていく
・関連文献やトピックスを出来るだけ紹介していく
・ページ内リンクを出来るだけ整理してサイト訪問者へ親切にする

以上、色々考えたら今の半年ごとの更新は難しいので
一年ごとの更新としていきます。特に国ごとや研究機関ごとで
問題を整理し直す機会は重要ですし、日常的に生じてくる
トピック的な紹介は全てのブログで大事な世界だと思えます。

今後ともよろしくお願いいたします。

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【書評|朝永振一郎著】鏡の中の物理学

古い本を読み返してみました。特に量子力学を学び始めた読者が波動関数の意味を考え直す際に有効です。オススメします。

本書は3編のエッセイからなりますが、特に最後の「光子の裁判」が面白いです。

ネタバレになるのでオチは語りません。ダブルスリットの実験と
波動関数の把握について、初学者は得るものがある筈です。

色々な論文を読みながら、作中での「光子の裁判」
を思い出してみてください。現実世界での光子さんと、
量子の世界での光子さんを何度も比べて考えてみて下さい。

数式は一切出てきませんが、最後に枠組みを連想させる人物が登場します。
【シュレディンガー登場ではないです。】

優れたモデルとして読んでみてください。オススメです。

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【書評】太田浩一の「ガチョウ娘に花束を」を読んでみましょう。良書ですよ。

太田浩一の「ガチョウ娘に花束を」

夫々の科学者のお墓を訪ねるショートショートですが

しっかりした下調べと知見と現地調査に基づいています。

本書はシリーズ物の3冊目。特に興味を覚えた点は2点。

①アインシュタインとスピノザ

アインシュタインは「スピノザのエチカへ寄せて」

という詩の中で書き記しています。

「僕があの高貴な人をどれほど愛しているか

言葉では言い尽くせないまでに。

だが僕はあの人が孤立していることを懼れる

輝く聖なる光と共に」

アインシュタインは「存在するものの合法的調和の中に現れる

スピノザの神を信じる。」と発言したりボルンとの書簡の中で

「神はサイコロを振り給わなん」と述べていますが

アインシュタインの神に対する意識を追いかけると面白いと思えます。

②ヘルツの業績について

ヘルツは「回転体球の誘導について」で学位を得ています。

その後、

1887年5月27日に論文

「紫外線の電気放電に対する効果について」

で光電効果に対する研究を始めた。

1894年に敗血症で36歳で亡くなった。

「力学原理」で力学から力の概念を消去して、

時間・空間・質量のみを用いて公理と演繹の数学体系を作った。

ボルツマンは一週間、この本に没頭した。

妻にあてた手紙で思わず「愛しいヘルツ」と書いてしまった

とのことである。(ドイツ語で「愛する人」は

HertzではなくHerzである。

以上、美しい文は心を洗い貴方を成長させていきます。
是非読んでみて下さい。アマゾンでお試し読みをするだけでも
貴方の人生が変わると思います。お勧めです。

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2023/03/18_初稿投稿
2024/11/10‗改訂投稿


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【Topic‗画期的な成果の米国二位】核融合の特許数で中国が首位

少し古い日経記事

古新聞を読み返していて面白い記事(2023/2/23分)
を読み返していて気付きました。

日経新聞の関連企業が有力な特許を集計したところ、
関連特許は、中国が首位で、二位米国、四位日本
だということです。未来のエネルギー源を巡る攻防を追いかけます。

脱炭素発電

そもそも、次世代技術である核融合反応は「地上の太陽」と呼ばれ
太陽内部と同じ原理で現象を起こします。

具体的に水素の同位体が衝突する際のエネルギーが核融合で生じます。

従来型の発電と比較して二酸化炭素の排出がないのでエコです。
なにより、今の原子力発電で生じている廃棄物が出ません。

原料は重水素とトリチウムで技術的な難点は次の項目。
①炉の部分を高温にする
②原子単体の制御(衝突の為に制御)
③反応の過程での速度向上

核融合と核分裂の違い

第二次大戦のマンハッタン計画に端を発し、
核の力を利用しようとする取り組みは様々に行われてきました。

アメリカが開発して数年後には旧ソビエト連邦で
同様な原子力爆弾が作られ、平和利用として
原子力発電が各国で進められています。
また電子力潜水艦が1955年の段階で実用化されています。
【参考URL:原研の「原子力の物理」

上述の開発済み技術は「核分裂反応」を利用しています。

こうした産・学・軍が一体となった研究の流れで
核開発は進んでいますが、今回は特に中国の動向に関心が集まります。

ロシア同様に共産圏で国を挙げての意思決定の中で
中国での核融合の開発は優先順位が高いです。
今までと大きく状況が違うのは米国主導だった開発が
核融合の場合は中国主導で進む可能性が大きいのです。

(特に以下は私論となります。ご承知おきください。)

日本を含めて西側諸国は昨今の時流で教育や技術開発の点で
弱い点が目立ち、お家芸と言われていたモノ作りでさえも
日々、尻すぼみの状態にあります。対して、中国は国を挙げて
成長の喜びを謳歌していて差は広がるばかりです。

冷酷な現実ですが自覚しなければいけません。
特に、物理学に関わる人はかっての日本の研究水準を
知っている筈です。核融合の分野で今、実際に日本が中国に
追いつけなくなるレベルだと思えます。

別途、中国は半導体技術でも

別の記事(2023/3/7)では先端技術の記事も掲載されていました。
2022年10月の米国の半導体や製造装置の輸出規制で
対立が先鋭化しています。

2023年の2月に開かれた半導体関係の学会:ISSCで採択論文数で
中国が首位となっています。中長期の技術開発力をつけている訳です。

実際に中国のYMTC社が200層以上で製品化をしています。【関連記事
演算処理の世界でも速度向上が目覚ましいです。

日本がんばれ!

話戻って、核融合の関連では
浜松ホトニクスと、ともに共同研究をするトヨタが日本で
核融合の研究を続けています。基礎に近い所での
ジックリとした研究が今とても大事になってきています。
頑張って欲しいと思います。大事な研究です。

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以上、間違い・ご意見は
以下アドレスまでお願いします。
最近全て返事が出来ていませんが
全て読んでいます。
適時、改定をします。

nowkouji226@gmail.com

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2024/12/23_改訂投稿

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