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【書評】「アインシュタイン回顧録」|アルバート・アインシュタイン著渡辺正訳_1/12改訂

こんにちはコウジです。
「アインシュタイン回顧録」の原稿を改訂します。

今回の改定点はリンク切れ情報の改定です。
細かい文章も再考しています。しっかり正確に。
そして沢山情報が伝わるように努めます。
(以下原稿)

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1946年、67歳になったアインシュタインが
自分の人生・研究を振り返り纏め直している内容です。

和訳の刊行が「ちくま学芸文庫」から2022年なので
デジタルでの復元画などを取り入れていて印象も新しく
非常に読み応えのある一冊となっています。

科学哲学・科学史を踏まえてアインシュタインなりの
一貫した思考形式を披露してくれています。

具体的なアインシュタインの考え方 

たとえば、1711年生まれの英国人D・ヒュームが
因果律を経験による論理の切り離しを説いている
のに対してドイツのカントはあらゆる思考に対して
前提概念群があるとしていますが、それに対して
アインシュタインは全ての概念を「約束事」である
と考えて、どういった理論も、どれほど多くの
適用現象を含めることが出来るか
に過ぎないとしています。

アインシュタインの史観 

とくにアインシュタインは19世紀を跨ぐ時点での
物理学の概観を示し、ガリレオとニュートンのコンビと
ファラデーとマクスウェルのコンビを比較しています。
言語化・数式化されないレベルで実験計画を進める
実行力(推進力)がガリレオやファラデーにはあるのです。
そして、
①力の起源が明確ではない点と②慣性質量と重力質量が
理論の中で明確な役割を果たしていない点に対して
疑問を投げかけ力学体系を電磁場での「場の理論」
で考えていく必要性を考え抜くのです。

アインシュタインは何とかして、
近接作用と質点の力学をつなごうとします。

 特に、エルンストマッハやローレンツの
果たした大きな役割にまで言及して20世紀初頭の
科学史上での大きな発展への道筋を立てています。
繋がりの中で理論を組み立てたのです。

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適時、返信・改定をします。

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2023/05/14‗初稿投稿
2025/01/12‗原稿改訂

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【書評】西尾茂子著「現代物理学の父ニールス・ボーア」(コペンハーゲン精神を語ります)‐1/11改訂

こんにちはコウジです。
「ニールス・ボーア」の原稿を改訂します。

今回の改定点はリンク切れ情報の改定です。
細かい文章も再考しています。しっかり正確に。
そして沢山情報が伝わるように努めます。
(以下原稿)

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今回ご紹介する書籍は数々の資料・調査に基づき
カッチリした内容を届けています。それでいて暖かい。
【以下で、本稿の太字部は同書からの引用とします】

(本書ではボーアに対して)
物理学者として最も優れ、
社会人として最も賢明で善良な一人の人物が
何を考え、何を行ったかをただ、記述しよう
としたに過ぎない。と著者は語っています。

私としては1921年3月3日を起点として
本書を読まれることをお勧めします。
広く知られた1925年からの論文ラッシュで
「量子力学」は数多くの人々が確立
していった分野ですが、その少し前に
デンマークでボーアが研究所を立ち上げるのです。
そのタイミングが1921年です。
コペンハーゲン大学理論物理学研究所の開設です。
現在の研究所へのリンク

そこでシュレディンガーが疲労困憊するまで議論して
病床でボーアに更に追い込まれる様子が描かれています。
また、ボーアがラザフォードを尊敬する様子、
パウリが坊弱無人とも言える追い込みをかける様子が
ありありと描き出され、何時までも
楽しめる資料となっています。

本書では暖かい人間観察と伝え方で
夫々の物理学者を描き出しています。
たとえば(ハイゼンベルグは)ボーアから
数学的形式化より前に物理的意味を
 把握する事の重要性を学んだのです。 
ボーアの魅力、ハイゼンベルグの魅力が伝わってきます。
例えばディラックの魅力を伝えている言葉をご紹介しましょう。
「他の人の仕事に口出しする事をしたことがない。
 彼の時間を無駄に費やすのではないかといつも心配した。
 私自身の時間を費やすことは何とも思わないが
 他の人の時間を無駄にしたくない。」(そう語るディラックは)
 非常に思いやりがあって、とても学閥など作る人ではなかった。
 コペンハーゲン精神を広めなかった別格の人である。
ディラックに対して尊敬と思いやりを込めた文章だと思います。

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2023/04/08_初稿投稿
2025/01/11‗改訂投稿

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【書評|朝永振一郎著】鏡の中の物理学【波動関数の意味・光子の裁判など】‐1/7改訂

こんにちはコウジです。
「鏡の中の物理学」の原稿を改訂します。

今回の改定点はリンク切れ情報の改定です。
細かい文章も再考しています。しっかり正確に。
そして沢山情報が伝わるように努めます。
(以下原稿)

古い本を読み返してみました。特に量子力学を学び始めた読者が波動関数の意味を考え直す際に有効です。オススメします。

本書は3編のエッセイからなりますが、特に
最後の「光子(みつこ)
の裁判」が面白いです。

ネタバレになるのでオチは語りません。ダブルスリットの実験と
波動関数の把握について、初学者は得るものがある筈です。

色々な論文を読みながら、作中での「光子の裁判」
を思い出してみてください。現実世界での光子さんと、
量子の世界での光子さんを何度も比べて考えてみて下さい。

数式は一切出てきませんが、最後に
枠組みを連想させる人物が登場します。

【シュレディンガー登場ではないです。】

優れたモデルとして読んでみてください。オススメです。

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2023/03/20‗初稿投稿
2025/01/07‗原稿改訂

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書評まとめ【物理の教科書というよりも物理学者に対する書籍をご紹介してます】_1/6改訂

こんにちはコウジです。
「書評まとめ」の原稿を改訂します。

今回の改定点はリンク切れ情報の改定です。
細かい文章も再考しています。しっかり正確に。
そして沢山情報が伝わるように努めます。
(以下原稿)

以下、順不同で科学史を考える参考書籍をご紹介します。

もちろん私が読んで「面白かった」、「おすすめです」と思える

本だけをご紹介していきますのでご参考にして下さい。

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朝永振一郎「鏡の中の物理学」私の書評

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太田浩一「哲学者たり理学者たり:物理学者のいた街」

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太田浩一「ほかほかのパン:物理学者のいた街」私の書評

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太田浩一「ガチョウ娘に花束を:物理学者のいた街」私の書評

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・太田浩一「それでも人生は美しい:物理学者のいた街」

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藤森茂「ロバート・オッペンハイマー」私の書評

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西尾茂子著「現代物理学の父ニールス・ボーア」私の書評

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渡辺正著「アインシュタイン回顧録」(私の書評)

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2023/03/28‗初稿投稿
2025/01/06‗改訂投稿

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あけましてオメデトウございます。今年も宜しくお願い致します。【@2025元旦】_1/1投稿

こんにちはコウジです。
「オメデトウございます」の原稿を投稿します。

投稿前に誤字がありました。
細かい文章も再考しています。しっかり正確に。
そして沢山情報が伝わるように努めます。
(以下原稿)

あけましておめでとうございます。

今年も宜しくお願い致します。

個人として今年は新しいことを色々と始める積りですので
物理学の考察には時間を使わなくなってくると思えます。

昨年度のノーベル賞受賞を思い出してみても、
AI関連での発展が顕著なので、そうした考察を追いかけます。

先ずは新しい知見である「プログラム学習」を身に付け、
次々と最新トレンドを追いかけられるように体制を整えます。

その中で、進展に合わせて過去の科学史を振り返り
新しい意義を考察していきたいと思うのです。
(年初は書評の再考、サイト内リンクの確認をします)

実際、A8が運営するFanBlogが4月で閉鎖するという情報があるので
本ブログからのリンクをチェックしていかないといけませんね。

今年も宜しくお願い致します。

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最近全て返事が出来ていませんが
全て読んでいます。
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2025/01/01_初稿投稿

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【改訂】東大が量子コンピューターを2023年秋に導入
(IBM社製‗127量子ビット)

東大

こんにちはコウジです!
「東大が量子コンピューター」の原稿を改定します。
今回の主たる改定は新規追記分の補完です。
大分長いこと改定していませんでしたね。

初見の人が検索結果を見て記事内容が分かり易いように再推敲します。

SNSは戦略的に使っていきます。そして記述に誤解を生む表現がないかを
チェックし続けてます。ご意見・関連投稿は歓迎します。

(写真は従来の基盤の写真です)

以下投稿の内容は2023/04/22の
日経新聞記載の情報メインです。
現代の情報だと考えて下さい。

新聞記事を離れた所で冷静に考えていくと
税金の使い道の話でもあります。

日本国民の皆様が一緒になって考えて、
出来れば知恵を出し合えたら
より良い展開に
つながる類の話題なのです。しかし、
実のところ、大多数の日本国民は
「量子コンピュータ?言葉は聞くけれども…」
って感じで内容が議論されていません。
議論を喚起しましょう。

本記事では私論を中心に語ります。但し、
記載した量子ビット数は何度も確認しています。

ニュースのアナウンサーも語れる内容が少ない
のでしょう。
そんな中で東大本郷キャンバスでは
記者会見が開かれ、IBM社のフェローが
「有用な量子コンピューターの世界がすぐそこまで来ている」
と語っています。

物理学を専攻していた私でも多分野において下調べが必要です。
当面、「ラビ振動」、「共振器と量子ビットの間の空間」
「ミアンダの線路」、「量子誤り訂正」といった概念を
改めて理解し直さないと最新の性能が評価できません。

特に理化学研究所に導入された機種は
色々な情報が出ていて教育的です。対して
東大が導入するIBM社製の量子コンピューターは
トヨタ自動車やソニーグループなど日本企業12社での
協議会による利用を想定していて、
利益享受を受ける団体が限られています。
今後の課題として利用の解放(促進)が望まれます。 

東京大学が川崎拠点に導入

既に27量子ビットを導入している川崎拠点に2023年の秋に
127量子ビットの新鋭機を導入する予定です。
経済産業省は42億円の支援を通じて計算手法等の
実用面へ向けての課題を解決していく予定です。

一例としてJSR(素材メーカー)が「半導体向け材料の開発」
を想定して活用する方針を打ち出しているようですが
具体的にプロジェクトに参加する事で得られるメリットを
明確にする作業は大変そうです。

現時点での量子コンピューターの国内体制

報道では「量子ビット」の数に着目した表現が多いです。
実際に理化学研究所では2023年の3月に64量子ビットの
装置を導入して研究を進めています。

また、英国のオックスフォード・クァン・サーキッツ
は都内のデータセンターに今年の後半に量子コンピューター
を設置予定で外部企業の利用も想定しています。

対して米国のIBMでは433量子ビットのプロセッサーが開発
されていて、2023年度中には1000量子ビットの実現、
2025年度には4000量子ビット以上の実現を計画しています。 

EV電池開発に革新的貢献ができるか

一例としてIonQ社とHyundai Motor社は共同で
量子コンピューターに対する
バッテリー化学モデル
を開発しています。(2022年2月発表~)

実際に同社は新しい変分量子固有値ソルバー法
(VQE:Variational Quantum Eigensolver)を共同で開発してます。
開発目的はバッテリー化学におけるリチウム化合物や
化学的相互作用の研究への適用です。

 特定の最適化問題を解決するVQEは原理的に
量子コンピューターと親和性が良いです。
変分原理を使用し、ハミルトニアンの基底状態エネルギー、
動的物理システムの状態の時間変化率を考えていくのです。
計算上の限界で、既存システムでは精度に制約がりました。

 具体的に酸化リチウムの構造やエネルギーのシミュレーション
に使用する、量子コンピュータ上で動作可能な
バッテリー化学モデルを共同開発しています

リチウム電池の性能や安全性の向上、コストの低減が進めば
EV開発における最重要課題の解決に向けて効果は大きいです。
【実際、EV価格の半分くらいはバッテリーの価格だと言われています】

ハイブリット英会話スタイルで伸ばす「アクエス」
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2024/03/17‗改訂投稿

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【Topic_2021/05/17投稿_9/25改定】
次世代加速器計画【ILC】

2021/5/10の日経新聞記事の情報を基本として
トピックをお知らせします。

日米欧の計画で進む国際リニアコライダー(ilc)
は新しい物性物理学の理論において
突破口を開くと期待されます。
また経済面でも期待され、
「科学のオリンピックを30年続ける」
ような効果があると評価する人々もいます。

また、日本学術会議は「事故対策」「不確定要素」
を懸念しています。そんな中で、宇宙が誕生した
状態を再現することを目的としていて
新しい理論に繋がる実験を計画しています。実際に
建設する予定は東北地方の北上山地が予定地
となっており2035年ころの稼働を目指しています。
総建設費は8000億円となります。

大きさは全長最大で20キロメートルで
小柴
氏・梶田氏がノーベル賞を受けたヒッグス粒子を
大量に作ります。

実験の姿としては
両側から+とー(プラスとマイナス)の
電荷を其々帯びた電子と陽電子を発射して
光速度近くまで加速した上で衝突する事で
大量のヒッグス粒子が発生する姿を観測
しようというものです。

ヒッグス粒子は物質に質量を与える
素粒子であると考えられていて
欧州合同原子核研究機関(cern)にある
巨楕円形加速器「lhc」で2012年に観測されています。

現代物理学で注目される微粒子なのです。

その数は理論的には1種類とも5種類とも言われ、
実際の実験結果が期待されます。また、
全宇宙の1/4を占めると言われるダークマター
の発見も期待されます。

同様な計画は中国でも進んでいるようで、
こちらの動きも注目されます。

アニメのエバンゲリオンに出てくるような
未知の粒子が制御出来るとしたら
素晴らしいですね。

新聞を読んだ時は計画の推進面だけしか
分かりませんでしたが、実際問題を含んでいて、
乗り越えるべき障壁もあります。

今後の情報をもって再度、
話題を改定したいと思います。



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最近全て返事が出来ていませんが
全て読んでいます。
適時、改定をします。

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2021/05/17_初回投稿
2022/09/25_改定投稿

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