東大

久保 亮五
【線形応答理論を使ったフーリエ変換NMR理論を展開】

デジタルフーリエ変換
【スポンサーリンク】
【1920年2月15日生まれ ~ 1995年3月31没】

物理学者久保亮五

久保亮五と同名(漢字違い)の別人が居ますが、
以下記載は物理学者に関する文章で、ここでの
久保亮五は統計力学で
私が使った教科書の著者です。

私の指導教官は久保先生の講義を受けていたそうです。
そんな時代の
物理学者についての記載です。

久保亮五は学者肌の家で育ち、中国文学者であった
お父様の仕事で子供時代には台湾で生活しています。
高校まで台湾で過ごし、帰国後に旧制高校へ入学、
東大へ入学、その後に助手、助教授、教授をつとめました。

久保亮五の業績 

久保亮五の仕事で何より特筆すべきは物性論での成果です。
ゴムの弾性に関する研究と、線形応答理論を使った
フーリエ変換NMRへの応用研究があげられます。

単純に「実験屋さん」とか「理論屋さん」と区別出来ません。
どちらも深く兼ね備えている研究を久保亮五はしたのです。
試料の純度が実験結果に大きく関わるような実験を
沢山の試行錯誤を重ねて一つ一つ成し遂げてきたのです。

久保亮五の基礎理論を構築したNMRの概説を
一般の人向けに記し
てみたいと思います。
先ず
フーリエ変換理論は端的には
「時系列の波形を周波数を基準に考えた
波形に変換し
て解析する技術」です。

そうした「数学的に確立されているフーリエ変換」
を理論的基礎として電子回路で応用されています。
離散化された電気信号に対して回路上で
実質的に
マトリクス変換を加えます。

久保亮五とNMR 

診察で実際にNMRを使った経験のある人はNMRの中で
測定を受けている時を思い出してみてください。

(Credit:Pixabay)
頭の中を調べる時などに、強磁場を人間の頭部に
二次元的に与えます。
その時に大きな音がしますが、
音がしている時に「時系列でインパルス的な情報」
機械的に処理して「周波数応答に関する情報」を得ます。

作業として、吸収スペクトルを測定することで
各スピンの情報を集め、そこから
最終的には
断面の画像を処理します。
(Credit:Pixabay)

最終的な写真で見える画像は、
これらの処理の結果です。

そして今、久保亮五はこの世に居ませんが、
その仕事を応用したNMRは世界中の病院で
患者達の情報を集めています。きっと今、
この瞬間も医療行為の中
NMRの機械が動い
ています。

【参考:東大理学部での退官当時の広報

【スポンサーリンク】

以上、間違い・ご意見は
以下アドレスまでお願いします。
最近全て返事が出来ていませんが
全て読んでいます。
適時、改定をします。

nowkouji226@gmail.com

2020/10/11_初稿投稿
2024/09/24‗改定投稿

(旧)舞台別のご紹介
纏めサイトTOP
舞台別のご紹介へ
時代別(順)のご紹介
日本関連のご紹介
東大関連のご紹介
力学関係のご紹介へ
熱統計関連のご紹介へ

AIでの考察(参考)

【このサイトはAmazonアソシエイトに参加しています】

(2021年11月時点での対応英訳)

Physicist Ryogo Kubo

There is another person with the same name (different Chinese characters) as Ryogo Kubo, but the following is a sentence about a physicist, and Ryogo Kubo here is the author of the textbook I used in statistical mechanics. My supervisor took a lecture. This is a description of physicists of that era. Ryogo Kubo grew up in a scholarly-skinned house and lived in Taiwan as his childhood for his father’s work. He spent his time in Taiwan until high school, and after returning to Japan he entered a high school, the University of Tokyo, and then an assistant, associate professor, and professor.

Achievements of Ryogo Kubo

The most notable thing about Ryogo Kubo’s work is the result of condensed matter theory. His research on the elasticity of rubber and his applied research to Fourier transform NMR using linear response theory can be mentioned. I would like to write an overview of NMR that Ryogo Kubo thought about for the general public. First of all, the Fourier transform theory is simply “a technology that converts a time-series waveform into a waveform that is considered based on frequency and analyzes it.” Such “mathematical established Fourier transform” is applied in electronic circuits as a theoretical basis. Substantially matrix transformation is applied on the circuit to the discretized electrical signal.

Ryogo Kubo and NMR

If you have actually used NMR in a medical examination, remember when you were taking measurements in it. A strong magnetic field is applied to the human head two-dimensionally when examining the inside of the head. There is a loud noise at that time, but the impulse-like information is mechanically processed in that time series to obtain information on the frequency response. As a result, the information of each spin is collected by measuring the absorption spectrum, and finally the image of the cross section is processed from there. The image you see in the final photo is the result of these processes.

And now, Ryogo Kubo is not in the world, but NMR, which applies his work, collects information on patients at hospitals around the world. I’m sure I’m collecting this moment as well.